こんにちは。ottoです。
フランス旅行の行きの飛行機で映画「アメリ」を観ました。
具体的な内容の説明は避けますが、印象に残ったシーンを少し語ります。
自分の好きなこと、嫌いなことを語れるか
各登場人物を紹介する際に、その人が「好きなこと」「嫌いなこと」を述べます。
アメリの好きなことはこちらです。
- 「(映画館で)映画を観ている人の顔を見る」
- 「豆袋に手を入れる」
- 「クレーム・ブリュレのお焦げを潰す」
- 「サンマルタン運河で水切りをする」
内容は大それたことではなく、非常に些細なこと。
しかし、いざ自分がこの映画の登場人物になった時、自分はこのように些細なことを好きとはっきりと述べることはできないと思います。
「趣味はなんですか?」と聞かれた時、どう答えたらいいか困る人は多いのではないでしょうか?
その原因はいくつかあると思いますが、僕は特に二つだと思います。
一つは「興味深いこと」や、「深掘りできそうなこと」や、「この世で”趣味”とラベリングされているもの」から選ばなければいけないと潜在的に感じているからだと思います。
たとえば、「料理」「映画鑑賞」「旅行」など、「いい趣味だね」と返ってくることを前提にした答えを求めすぎている気がするのです。
一方でそんなラベリングされた「趣味」よりも自分だけの「好きなこと」を話せるようになりたいですね。
趣味を聞かれた時に困る原因二つ目は、「自分の小さな声と十分に向き合えていない」ことだと思っています。
今行っている事象に向けた心の小さな声は必ずあると思います。
無心で行っていることも、本当の意味で心に耳を傾けると、そこには「心地よさ」「安心」「安らぎ」「かすかな興奮」などがあるかもしれません。
そして、そういった安らぎや興奮を感じる小さな事象が真の意味での「趣味」なのかもしれません。
趣味を聞かれた時に困る原因を述べましたが、それを加味した上で、自分と向き合って見ました。するとこのような「趣味」を見つけることができました。
- 線対称や点対称を見つけること
- タスクリストを消すこと
- たまねぎを切ること
- 靴を磨くこと
- 机の上に何もない状態を作ること
まだまだありそうですが、ものの5分でここまで出てきました。
皆さんもぜひ考えてください。
その時のコツとして、できるだけ具体的な「行動」に焦点を当てることをお勧めします。
人と向き合うということ
「アメリ」のあらすじは、幼少期から他人とあまり交流がなかったアメリが大人になり、周りの人間の叶えたいことを叶えていくお話です。
叶えたいこと=悩み、と言うのは人それぞれ異なり、人間関係、寂しさなど多岐にわたります。
しかし、今、自分の近くにいる5人の一番の叶えたいこと、悩みを言い当てることはできますか?
僕は自信がありません。
人と向き合うと言うのは集約すると、「人の叶えたいこと、悩みを知る」と言うことなのかもしれません。
なぜなら、それ(叶えたいこと、悩み)がその人の中での最重要事項であり、その人の心情や行動を形作るものだからです。
僕たちは小さい頃から人と接しているにも関わらず、周囲の人間の叶えたいことや悩みを知る方法を知らないと思います。
一方で、アメリは幼少期から他人との交流が少ないにも関わらず、それを知っていて、そして叶えるための行動もできます。
この違いは何でしょうか?
おそらくそれは「想像力」です。
僕たちは他人と接する機会が多かった分、目の前で起こる事実(行動)にスポットを当てる機会が多く、行動の源泉にある心情を想像することを忘れてしまっているのかもしれません。
一方でアメリは、他人と接する機会が少ない分、何事も想像する機会が多かったのではないでしょうか。
たとえば、窓から見る自分と同じくらいの子供達が遊んでいる姿をみて、彼らがどんな家庭で育ち、友達同士でどのような会話をしているのか、知らない、聞こえないからこそ、「想像」していたのかもしれません。
したがって、その分、目に見えることよりもそれよりも深くにある心を想像することができ、悩みや叶えたいことを知ることができたのです。
僕もこのように「想像する」ことに努めてみたいと思います。
以上が僕のアメリを見た感想でした。
ぜひみなさんもご鑑賞ください。
では。